研究集会・談話会
【談話会】立木秀樹氏(12月9日)
下記要領で談話会を開催します。
日程:2022年12月9日(金) 16:30〜17:30
場所:津田塾大学小平キャンパス5号館5101教室
講演者:立木秀樹氏(京都大学)
題目:フラクタルイマジナリーキューブの影
概要:
シェルピンスキー四面体はフラクタルイマジナリーキューブ,すなわち,3方向から射影して正方形の影ができるフラクタル立体です。それと同時に,他の方向から射影しても,フラクタルなきれいな像ができます。同様の立体に,H-フラクタル,T-フラクタルがあります。これら3つのフラクタル立体のモデルに光をあてた影の動画がこちらにありますので,ご覧ください。それらの像のうちには,面積を持つものと,持たないものがあります。射影像が面積を持つ方向の特徴づけとして,シェルピンスキー四面体の場合には,射影像が面積を持つのは,4頂点の像を O,A, B, C としたとき,奇数 p, q, r に対して,OA, OB, OC ベクトルが p OA + q OB + q OC = 0 を満たす時という結果が,Kenyon によって示されています。この,Kenyon の手法を拡張することにより,H-フラクタル,T-フラクタルについても射影像が正の面積を持つ方向の特徴づけができました。この講演では,この3つのフラクタルとその背景について説明した後に,この結果についてお話します。
※津田塾大学関係者以外の方が聴講を希望される場合は、当日守衛所にて記帳をお願いします