学科紹介
在学生の声(2022年度)
2022年度に寄せられた、在学生の声を紹介します。
学部4年生
私は入学当初から津田塾大学の特徴の一つである留学のしやすさを活かして、留学をしてみたいと思っていました。しかし、新型コロナウイルスの流行により海外への渡航が禁止され、留学することが難しい状況になってしまいました。
そんなとき学外学習センターから、韓国に留学経験があり現在も韓国で働いていらっしゃる津田塾大学の卒業生のオンライントークセッションが開催されるというお知らせが届き、参加してみることにしました。お話の中で「コロナ禍であってもできることはあるから、今だからこそできることにチャレンジしてください」とおっしゃっていたことが印象に残りました。今まで「留学=海外(現地)に行って学ぶこと」だから今はできないと諦めてしまっていたことが、見方や考え方を変えれば「できること」に変えられることに気付かされました。
国際センターの方の協力もあり、2年生の春と3年生の夏にそれぞれ3週間ほど韓国の梨花女子大学にオンライン留学することが出来ました。オンライン留学では、韓国語の授業が月曜日から金曜日まで毎日あり、そのほかにも自分の興味関心に合わせてオンデマンドの授業を選択し、受講することができました。語学の授業はペアワークがとても多く実践力が身につきました。現地に行って学ぶことこそできませんでしたが、ネイティブの先生から直接学ぶことができたことはもちろん、さまざまな国の人と交流することもでき、貴重な経験となりました。
この4年間で、どんな状況にあっても諦めないこと、今の状況を言い訳にしないことの重要性を学ぶことができたと感じています。また、やりたいことに挑戦する行動力、実践力もついたのではないかと思います。これからも夢や目標を実現するために今できること、すべきことは何かを常に考え、行動していくようにしていこうと思います。
コロナによる規制が緩和され、留学もオンラインではなく現地に行って学ぶことができるようになっています。留学を考えている人は津田塾大学の制度等を活用して、ぜひ挑戦してみてください。
修士2年生
ここでは、私自身の経験をもとに、津田塾大学数学科での学びについて述べていきたいと思います。
私は、津田塾大学数学科を卒業し、そのまま同大学院に進学しました。
学部では、講義形式の授業が多く、講義で習った内容をもとに問題演習を繰り返し行い、数学の基礎となる知識を身に着けていきます。問題演習では、ただ公式や解答法を暗記するのではなく、なぜその方法で答えが導けるのかを考え、論理的に理論を組み立てることを心掛けながら、勉強していました。また、数学科には、解析学や代数学など幅広い分野の授業があり、自分の興味に応じて、各分野の基礎を身に着けられます。様々な講義を受ける中で、全く関係のない分野だと思っていたことが、実はつながっていると分かったとき、数学の奥深さを実感しました。
一方、大学院では、セミナー形式の授業が中心で、扱う分野も専門的なものです。私の場合、1年次のセミナーでは、教科書を読んで内容をまとめ、発表する形式でした。教科書に書いてあることのすべてに理由がつけられるよう、一言一句注意して読んでいました。また、単位互換制度を利用して、他大学の講義も受講していました。2年次では、修士論文に向けての研究を行っています。私が今行っている研究は、例えると、あるものを構成する「原子」の最小個数を求めるというものです。仮説の証明を試みるときには、次元を少し変えただけで、今まで使えていた方法が使えなくなってしまったり、複雑な場合分けが発生したりと、なかなか思うように進展が見られず苦労することもありますが、様々なアプローチ方法を考え、工夫して証明を作り上げていくところに、研究のおもしろさを感じています。
津田塾大学数学科のいいところは、やはり少人数授業の多さだと思います。学部も大学院も、分からないところは、とことん先生に聞くことができ、納得するまで考えられます。また、レポートやテストの添削もとても丁寧で、どこが理解できていないかに気付くことができます。また、数学科に限らず、津田塾大学は、落ち着いた雰囲気で、優しい学生が多いように感じます。
興味のあることを自分のペースでじっくり学びたい。そんな方に、津田塾大学数学科はおすすめです。