学科紹介
卒業生の声(2020年度)
2020年度に寄せられた、卒業生の声を紹介します。
高等専門学校(数学)助教
(2010年数学科卒・2015年理学研究科卒)
津田塾で過ごした日々は大学院を含め、9年間ありました。女子大数学科の中でも津田塾は1学年の人数が多いので、気の合う友達もたくさん作ることができます。学部生の時に友人たちと共に数学の授業や色々な授業の勉強をしたことはとても良い思い出です。数学科では1年生からセミナーがあり、数学の教科書に触れる機会がとても多くありました。セミナーは少人数制なので先生方との距離も近く、親身に相談に乗ってくださる先生方ばかりです。さらに、大学院生による質問教室もあるので、大学院生との繋がりもできます。私は教員免許も取得したため、他学科の学生と同じ授業を受ける機会も多々ありました。授業中に他学科の学生と意見を交換したりする中で、自分自身の考えや知識を広げることができた気がします。興味を持った授業は積極的に受けることをお勧めします。必ず自分自身の糧になることでしょう。
現在は東京都立の高等専門学校で助教として勤めています。高専では大学数学も学ぶため、2年生から線形代数や微積があります。学生のほとんどは男子生徒のため、津田塾で大学院まで過ごしてきた私としてはとても新鮮な環境です。今では研究室を訪ねてくれる学生も増え、楽しい日々を過ごしています。今後も教育と研究の両方に邁進していきたいと思っています。
高校教諭(数学)
(2013年数学科卒)
現在、公立の高等学校で数学の教員をしています。今年度から、数学をすべて英語で教えており、将来の目標は、国際バカロレアというプログラムで数学の指導ができるようになることです。
津田塾大学に在学中の思い出としては、校内の喫茶店やグループ活動ができる自習室などをフルに活用して、数学を語り合える仲間と共に励ましあいながら勉強したことが挙げられます。中でも卒業論文に取り組む際に、もう一人の仲間と何日もかけて、とことん巨大な行列式の逆行列を求める計算と取り組んだことは、学生ならではの体験だったと思います。
また、対人関係や健康面で不安になった時に、相談にのってくださったウェルネスセンターの職員の皆さんの温かい支援は、私の大学生活において、なくてはならないものでした。困った時、ウェルネスセンターだけでなく、誰かが手を差し伸べてくれるそんな社会が津田塾大学にはあります。
人生において学生時代というのは、学ぶことだけに集中することも許される、貴重な時間です。皆さんも、その貴重な時間を有効に過ごしてください。